2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

[14a-B309-1~10] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2020年3月14日(土) 09:00 〜 11:45 B309 (2-309)

大平 泰生(新潟大)、藤井 稔(神戸大)

10:45 〜 11:00

[14a-B309-7] 色素コートされた銀ナノ粒子2量体間隙に生じたプラズモン・分子エキシトン共鳴の強結合の古典電磁気学的計算による評価

伊藤 民武1、山本 裕子2、岡本 隆之3 (1.産総研健工、2.北陸先端大、3.理研)

キーワード:プラズモン、強結合、表面増強ラマン散乱

超高感度の表面増強ラマン散乱が発生してる銀などのナノ粒子2量体間隙ではプラズモン共鳴と吸着色素分子のエキシトン共鳴とが電磁気学的に強結合していると考えられる。この強結合の証明はプラズモン共鳴をエキシトン共鳴に対して掃引し真空ラビ分裂を観測することで行われる。しかしながらその様な掃引を2量体に対して実験的に行うことは難しい。そこで本研究では古典電磁気学的計算を用い、色素膜でコートされた2量体のプラズモン共鳴について膜厚などを変化させて真空ラビ分裂の挙動を定量的に評価した。評価には共振器量子電磁力学に基づいた結合振動子モデルを用いた。