2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

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[14p-PA2-1~86] 2 放射線

2020年3月14日(土) 16:00 〜 18:00 PA2 (第3体育館)

16:00 〜 18:00

[14p-PA2-19] X 線および重粒子線照射による Ca2B2O5:Tb 焼結体の熱蛍光特性

〇(B)小宮 基1、川本 弘樹1、藤本 裕1、越水 正典1、木村 大海2、岡田 豪3、古場 裕介4、柳田 健之2、浅井 圭介1 (1.東北大院工、2.奈良先端大、3.金沢工大、4.量研機構)

キーワード:ドシメータ、熱蛍光

放射線検出に用いられる個人被曝線量計には,熱蛍光(TL)等の原理を応用したドシメータが利用されている.これらに用いられる材料には,放射線に対する感度の高さや使用環境における長時間の安定性等の性能要件を満たすことが求められる.焼結体は,化学的・熱的な高耐性に加え,製造コストの低廉性という利点を有するため,放射線測定素子への応用に適した材料であると考えられる. 我々は,熱中性子に対する高い反応断面積を持つホウ素10 (10B)の特性に着目し,10B含有焼結体の熱中性子計測用ド シメータへの応用を企図した.本研究では,γ 線に対する反応性の低い軽元素のみで構成される Ca2B2O5焼結体にTb3+を添加し,X 線,陽子線,および重粒子線照射後の熱蛍光特性を調べた.