2020年第67回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.7 結晶評価,不純物・結晶欠陥

[15p-D411-1~5] 15.7 結晶評価,不純物・結晶欠陥

2020年3月15日(日) 13:45 〜 15:00 D411 (11-411)

鳥越 和尚(SUMCO)

14:00 〜 14:15

[15p-D411-2] 高濃度リンドープCZ-Si結晶における As grown SiPの形成機構

中村 浩三1、仙田 剛士2、成松 真吾2、前田 進2 (1.岡山県大、2.グローバルウェーハズ・ジャパン)

キーワード:不純物効果、シミュレーション

我々は本会前報において高濃度にリンをドープしたCZ-Si 結晶においては、as grown 状態で高密度の SiP が存在し、それらがエピ欠陥の原因になることを報告した。本報告では、結晶成長プロセスにおいて SiP が形成されるメカニズムを検討したので報告する。
前大会において報告したリンと点欠陥との反応モデルを用いて、結晶成長過程の冷却中の格子間リン Pi の過飽和度の変化を求めた。Pi の過飽和度を基にする Pi の凝集 (SiP の発生) を核発生・成長モデルにより計算し、冷却後のSiP のサイズ分布を求めた。
その結果、高濃度リンドープ結晶の as grown SiP の密度は、格子間リンPi の過飽和度を基にした SiP の核発生・成長モデルによる計算結果と良く一致することを示した。