2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

15 結晶工学 » 15.4 III-V族窒化物結晶

[10a-N101-1~7] 15.4 III-V族窒化物結晶

2021年9月10日(金) 09:30 〜 11:30 N101 (口頭)

田中 敦之(名大)、小田 将人(和歌山大)

10:45 〜 11:00

[10a-N101-5] 高温熱処理したスパッタAlN膜のクラック発生条件

林 侑介1、上杉 謙次郎2,3、正直 花奈子4、三宅 秀人3,4、藤平 哲也1、酒井 朗1 (1.阪大院基礎工、2.三重大地域創生戦略企画室、3.三重大院地域イノベ、4.三重大院工)

キーワード:AlN

低転位密度AlN下地基板の作製方法としてスパッタ成膜したAlNに高温熱処理(アニール)を施すことで高品質化する技術が注目を集めている。歪エンジニアリングとダブルスパッタ法によりクラックフリー膜厚1.2 μmにおいて貫通転位密度4.3×107 cm-2が達成されている。1700 °Cのアニールで生じる基板の反りや残留応力、クラックの発生といった課題を解決するため、膜中の歪エネルギーを数値計算し、c面およびa面サファイア上に成膜したAlNにおいてクラックが発生する条件を解析したので報告する。