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[10a-N204-5] ナノバブル溶液における核スピン-格子緩和時間
キーワード:ナノバブル、核磁気共鳴、スピンー格子緩和時間
窒素、酸素、二酸化炭素のナノバブル(NB)溶液、および、その溶媒である重水を対象に、1H核のスピンー格子緩和時間(T1)を反転反復法によって測定した。その結果、NB溶液においてT1の減少が見出された。このT1の減少はNBを含むことで、1H核の運動性が減少していることを示唆しており、その原因として、NB界面付近において結晶化した水の層(界面水)が存在し、それによる核の運動性の低下が考えられる。