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[10p-N204-14] 自発的励起子からの光電子検出
キーワード:励起子、励起子絶縁体、角度分解光電子分光
本研究では、角度分解光電子分光を用いて、励起子絶縁体の有力候補であるTa2NiSe5の電子構造および準粒子状態の解明を行った。本物質の327Kにおける相転移現象の正体および転移機構に関する議論は紛糾しており、この物質における準粒子の振る舞いは詳細な検証に値する。講演では、転移温度以上における自発的励起子からの光電子検出の詳細とそれらが示唆する励起子相転移のメカニズムについて議論する。