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△ [10p-N206-4] カスケード核種の角度相関変化を利用した量子pHセンシング技術の検討
キーワード:量子センシング、角度相関、カスケード核種
崩壊過程で同時に複数のガンマ線を放出する核種をカスケード核種と呼ぶ。カスケード崩壊における複数ガンマ線の放出角度はランダムではなく、核種の局所的な周辺環境に依存した角度相関が存在する。本研究では、カスケード核種の角度相関変化を測定することで、放射性同位元素周囲のpHや化学状態を検出する新しい量子センシング手法を提案、検討する。原理検証実験にあたり、111InCl3水溶液を異なるpH環境へ調整し角度相関変化を測定、原液を構成データとした時、pH3以上の環境では180度方向付近への放出が5%程度の上昇、90度方向付近での放出は5%程度の低下を観測した。複数のサンプルを同時に測定し、視覚的には捉えきれない溶液のpH情報について、角度相関変化の計測から分離に成功した。