2:45 PM - 3:00 PM
[10p-N306-6] Probing many-body effect in the cyclotron resonance spectrum of bilayer graphene
Keywords:Graphene
放物型のバンド構造を持つ通常の半導体の二次元電子系では、ランダウ準位間遷移(サイクロトロン共鳴: CR)は電子の多体効果の影響を受けない。これはKohnの定理として知られている [1]。非放物型のバンド構造を持つグラフェン(Gr)ではKohnの定理が成立しないため、CR測定を用いてその多体効果を評価する事ができる。この手法を用いて、これまでに単層Grの多体効果が精密に測定されているが 、二層以上のGrにおいては報告例がない。我々は、h-BN/二層グラフェン(BLG)/h-BN構造において、低温強磁場での赤外光起電力測定(波長: 10.675 micron)を行いBLGのCRと多体効果の関係を調べた
[1] W. Kohn, Phys. Rev. 123, 1242 (1961).
[1] W. Kohn, Phys. Rev. 123, 1242 (1961).