2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[12p-N202-1~13] 3.12 ナノ領域光科学・近接場光学

2021年9月12日(日) 13:00 〜 16:30 N202 (口頭)

伊藤 民武(産総研)、岡本 晃一(大阪府立大)

13:00 〜 13:15

[12p-N202-1] 誘電体-磁性体ハイブリッドメタ分子による巨大磁気カイラル効果

黒澤 裕之1、冨田 知志2、澤田 桂3、中西 俊博4、上田 哲也1 (1.京工繊大電子、2.東北大理・高教機構、3.理研、4.京大工)

キーワード:メタマテリアル、磁性、カイラリティ

電磁エネルギーを一方向に整流させる技術の原理として、磁気カイラル(magnetochiral,以下MCh)効果という現象が注目されている。このMCh効果とは、磁性とカイラリティを同時に有する系で発現する無偏波の電磁波に対する方向依存複屈折現象である。これまでMCh効果は極めて小さな現象であると考えられてきた。今回、誘電体と磁性体から構成されるハイブリッドメタ分子を用いると、MCh効果が従来よりも2桁増強可能であることが分かったので報告する。