[12p-N202-1~13] 3.12 ナノ領域光科学･近接場光学

[12p-N202-6] 銀ナノワイヤー2量体間隙の一次元ホットスポットにおけるSERRS光伝搬メカニズム

〇伊藤 民武¹、山本 裕子²、バラチャンドラン ジャヤデワン³ (1.産総研健医工、2.北陸先端大、3.滋賀県大工)

キーワード：表面増強ラマン散乱、プラズモン、ナノワイヤー

金や銀のナノ粒子2量体間隙のホットスポット(HS)の数nm³の領域ではプラズモンと少数分子のエキシトンとが強結合系を形成している。この強結合によって分子の電子状態は数百meV程度の変調を受ける為、分子の光化学反応制御等への応用が期待されている。しかし、HSの微小さがその応用を難しくしている。ナノワイヤー(NW)2量体の間隙ではこのHSを一次元方向に10 マイクロメートル程度、つまり10⁴倍程度に拡張できる。今回、この一次元HSをSERRS光が数マイクロメートルに渡り伝搬するメカニズムの研究結果を発表する。