2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.4 薄膜新材料

[12p-N203-1~12] 6.4 薄膜新材料

2021年9月12日(日) 13:30 〜 16:45 N203 (口頭)

田中 勝久(京大)、中村 吉伸(東大)、中塚 理(名大)

14:45 〜 15:00

[12p-N203-6] 準安定相ペロブスカイト型タンタル酸カルシウム薄膜の構造解析

川口 昂彦1、杉田 真由子1、坂元 尚紀1、鈴木 久男1、脇谷 尚樹1 (1.静大院工)

キーワード:PLD、誘電体、ペロブスカイト

薄膜化などにより安定化される準安定相は、従来材料を超える高い性能を有する可能性を秘めており、様々な研究分野で注目を集めている。CaO-Ta2O5の状態図ではCa/Ta~1の組成でパイロクロア相(Ca2Ta2O7)が安定相であるが、我々はダイナミックオーロラPLD法(磁場印加PLD法)によりこの組成の薄膜を作製することでペロブスカイト相となることを見出した[1]。また、この薄膜は室温において常誘電体であるにも関わらず、500を超す比較的高い誘電率を示すことが明らかになった。しかし、単純なペロブスカイト構造であればタンタルは4価の可能性があるが、その場合は導電性が期待されるため実験結果と矛盾する。そこで今回我々は、得られたペロブスカイト型タンタル酸カルシウム薄膜の構造解析を試みた。