2021年第82回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.6 ナノバイオテクノロジー

[12p-S402-1~14] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2021年9月12日(日) 13:00 〜 17:00 S402 (口頭)

手老 龍吾(豊橋技科大)、三浦 篤志(北大)、三宅 丈雄(早大)

15:00 〜 15:15

[12p-S402-8] 外力の作用強度に依存した細胞のカルシウム応答

宇野 花香1、山田 壮平1、岡野 和宣1、安國 良平1、細川 陽一郎1 (1.奈良先端大物質)

キーワード:フェムト秒レーザー、メカノバイオロジー、マイクロパターン

生体内で細胞は種々の外力にさらされており、外力の作用強度や周期が細胞の機能発現に大きな影響を与えることが知られている。我々は単一細胞レベルで外力に対する生理応答を評価するための手段として、空間制御性に優れたフェムト秒レーザー誘起衝撃力を利用している。フェムト秒レーザーを対物レンズにより水溶液中に集光すると、水の多光子吸収に起因して発生したキャビテーションバブルの急激な膨張に伴い周囲の物体に衝撃力が作用する。これまでにこの衝撃力に対する細胞の生理応答として、細胞内Ca2+濃度が増加することを報告してきた。本発表では個々に異なる細胞形状に依存して変化する外力の影響を排除することで、衝撃力の作用強度に応じた細胞のCa2+応答について調べた結果を報告する。