[21a-P07-1~30] 2 放射線(ポスター)

[21a-P07-12] X 線照射による Eu および Sm 添加 Ca₂B₂O₅焼結体の熱蛍光特性

〇小宮 基¹、川本 弘樹¹、藤本 裕¹、越水 正典¹、浅井 圭介¹ (1.東北大院工)

キーワード：ドシメータ、熱蛍光、焼結体

中性子利用技術の発展および加速器施設の普及に伴い，中性子線量測定技術の向上が急務となっ ている．斯様な状況を踏まえ，我々は，中性子計測に応用可能な熱蛍光線量計（TLD）素子の開発を目指し，希土類添加Ca₂B₂O₅焼結体の熱蛍光（TL）特性を探究してきた．今回我々は，希土類として新たにSmおよびEuに着目した．母材中に添加された両化学種は，発光中心としてだけでなく，電子・正孔の捕獲中心と して機能する可能性を持つ．本研究では，Ca₂B₂O₅焼結体に希土類としてSmおよびEuを添加した試料を製出し，X線照射後のTLグローカーブ測定，TLスペクトル測定，および電子スピン共鳴（ESR）測定を行って，そのTL特性を評価した．