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[22p-P01-1] 室温原子層堆積法を用いた酸化鉄薄膜の試作と評価
キーワード:酸化鉄、室温成膜、原子層堆積
酸化鉄(Ⅲ)(Fe2O3)は磁気特性をもつため、磁気デバイスへ応用されてきた。我々は酸化ガスをプラズマ励起加湿アルゴン、原料ガスをbis(N-N’ diisopropyl propion amidinate)iron ((DIPPA)2Fe)として原子層堆積法(Atomic layer deposition: ALD)によるFe2O3の室温堆積に取り組んだ。これまでに報告されている(DIPPA)2FeのALDでは130 ℃が最低温であったが、本研究では室温(22 ℃)での成膜を達成した。Fe2O3薄膜の膜組成分析にはX線光電子分光法(XPS)を用い、堆積した膜がFe(Ⅲ)状態の酸化鉄であることを確認した。