17:00 〜 18:40
[22p-P08-8] FMO計算による変異RBDとACE2複合体の相互作用解析
キーワード:新型コロナウイルス、変異株、フラグメント分子軌道計算
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によるCOVID-19パンデミックが未だに続いています。その1つの要因が変異株の出現で、野生株よりも感染力が強いとされます。今回、変異の入った受容体結合ドメイン(RBD)とアンジオテンシン変換酵素2との複合体に対してフラグメント分子軌道(FMO)計算による詳細な相互作用解析を行いました。例えば、α株(B.1.1.7)のN501Y変異によってRBD-ACE2の界面付近のアミノ酸残基対の結合安定化が増加することが示されました。当日のポスターでは他の変異株の結果も報告します。