2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

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[16p-Z02-1~8] 多元系化合物が牽引する太陽光利用拡大と応用物理

2021年3月16日(火) 13:30 〜 17:00 Z02 (Z02)

荒木 秀明(長岡高専)、石塚 尚吾(産総研)

14:45 〜 15:00

[16p-Z02-4] SnS 太陽電池におけるVOC > 0.7 V の可能性:フェルミ準位の制御性の観点から

鈴木 一誓1、Huang Binxiang2、川西 咲子1、リン タクシン1、Klein Andreas2、小俣 孝久1 (1.東北大多元研、2.ダルムシュタット工科大)

キーワード:太陽電池、SnS、フェルミ準位

太陽電池における光生成キャリアは、擬フェルミ準位の分裂により分離される。したがってより高い開放電圧を得るには、光吸収体のフェルミ準位がとりうるエネルギー領域が広い必要がある。SnSは次世代型太陽電池の光吸収体として期待される材料である。SnS/MoO3界面のXPS分析により、SnSのフェルミ準位がとりうるエネルギー範囲が少なくとも1 eVあることが示された。理想的な界面を作製することでSnS太陽電池で少なくともVOC=0.7は実現できるだろう。