2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

6 薄膜・表面 » 6.3 酸化物エレクトロニクス

[17a-P05-1~10] 6.3 酸化物エレクトロニクス

2021年3月17日(水) 10:00 〜 10:50 P05 (ポスター)

10:00 〜 10:50

[17a-P05-3] フラックスエピタキシー法を用いたBiドープ(La, Sr)MnO3エピタキシャル膜の構造と磁性

水船 皓司1、〇永沼 博1,2,3,4、丸山 伸伍1、松本 祐司1 (1.東北大学工、2.CSIS、3.CSRN、4.CIES)

キーワード:フラックス法、LSMO、Biドープ

本研究はBi基フラックス法(Bi2O3+CuO(95:5mol%))を用いてBi-LSMOをNdGaO3(NGO)基板上に成長させ、構造および磁気特性を調べた。AMFの断面プロファイルから0.37 nmのstep-teras構造が観察された。STEM観察からBiがLaサイトを約9at.%置換していることがわかった。MnのXMCDスペクトルから磁気モーメントがバルクLSMOに比べて低下していることがわかった。磁化曲線の温度依存性から磁気的エントロピー変化を計算したところ,2.4 mJ/cm3 Kを比較的、低い磁場で得ることができた。これはBi-LSMOがNGO基板からの応力により垂直磁化成分を有しているためである。文献)ACS Appl. Elec. Mat., 2, 3658 (2020)