2021年第68回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.6 ナノバイオテクノロジー

[18p-Z21-1~14] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2021年3月18日(木) 13:30 〜 17:30 Z21 (Z21)

渡辺 信嗣(金沢大)、大嶋 梓(NTT物性基礎研)、星野 隆行(弘前大)

14:15 〜 14:30

[18p-Z21-4] 植物細胞における原子間力顕微鏡での力学状態計測の探針先端曲率依存性

山崎 勇輝1、津川 暁2、伊藤 賢四郎1、岡野 和宣1、安國 良平1、川口 健一3、出村 拓2、細川 陽一郎1 (1.奈良先端大物質、2.奈良先端大バイオ、3.東大生研)

キーワード:植物細胞、原子間力顕微鏡、メカノセンシング

原子間力顕微鏡(AFM)は細胞表面の形状や物性を測定する手法として近年注目されている。特に、探針で試料を押し込み、斥力を計測したフォースカーブから得られる弾性率は、細胞の力学状態を数値化する有効な手段である。しかしながらこの測定結果の評価は、試料と探針の接触の関係に大きく依存し、植物細胞のような不均一な構造をもつ試料に対しては、その解析方法が未だ確立されていない。我々は、先端曲率の異なるAFM探針を用いて植物細胞のAFM計測を行い、試料への探針の接触がフォースカーブに与える影響について調べ、その解析方法について検討した