2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(ポスター講演)

1 応用物理学一般 » 1.3 新技術・複合新領域

[20a-P01-1~5] 1.3 新技術・複合新領域

2022年9月20日(火) 09:30 〜 11:30 P01 (体育館)

09:30 〜 11:30

[20a-P01-4] 電気誘引特性を用いたジャンボタニシの密度推定および発生予察技術

柳生 義人1、大島 多美子1、猪原 武士1、日比野 祐介1、川崎 仁晴1 (1.佐世保高専)

キーワード:ジャンボタニシ、スクミリンゴガイ、走電性

ジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ)は,水稲やレンコン,イグサなど我が国の主要な水田作物を激しく食害する外来種である。その被害は,1983年に初めて顕在化して以来,被害地域は温暖化の影響等で北上し,北関東にまで達している。ジャンボタニシの駆除法は,未だ人手に依るところが大きく,農業生産者の大きな負担となっている。特に低コスト・省力化が期待されている直播栽培の普及を妨げる要因となっている。我々は,ジャンボタニシの被害に対して,工学的見地から防除技術の研究開発に取り組んでいる。その過程で,ジャンボタニシが直流電圧に反応し,マイナス極方向に一斉に移動する特異な行動特性を示すことを発見した。本稿では,発生予察技術の高度化に向けて,本種が電極に集まる現象(走電性)を利用することで,ジャンボタニシの生息密度を推定する方法について報告する。