2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

16 非晶質・微結晶 » 16.2 エナジーハーベスティング

[21a-A304-1~7] 16.2 エナジーハーベスティング

2022年9月21日(水) 09:00 〜 11:00 A304 (A304)

藤田 孝之(兵庫県立大学)

10:45 〜 11:00

[21a-A304-7] トライボ発電における漏洩時間変動電磁場の回収

金 胄男2,3、滝田 隆仁1、周 青陽1、長澤 倫太郎1、原 航平1、生野 孝1,3 (1.東理大先工、2.東理大理工、3.総研)

キーワード:トライボ発電、電磁場、アンテナ

エネルギーハーベスト分野において、トライボ発電素子は簡単な構造で構成されており、高出力電圧でフレキシブルという特長をもつため、安価で多様な表面に貼付可能なセルフパワーデバイス電源として期待されている[1]。トライボ発電素子の出力向上に向け、表面電荷増加のための材料組み合わせや広大な界面積構造の設計に関する研究が多く行われている。しかし、材料や構造の最適化による発電量の増加は限界があるため新たな戦略が必要である。トライボ発電は表面電荷を持つ電極の移動により電極間に時間変動電界が発生する[2]。それによって電極間に形成された時間変動電磁場が空間に広がることで、エネルギー漏洩が発生する。本研究では、トライボ発電素子の出力電力向上に向け、トライボ発電中に発生する漏洩時間変動電磁場を回収する方法を提案し実証した。