10:45 〜 11:00
[21a-A304-7] トライボ発電における漏洩時間変動電磁場の回収
キーワード:トライボ発電、電磁場、アンテナ
エネルギーハーベスト分野において、トライボ発電素子は簡単な構造で構成されており、高出力電圧でフレキシブルという特長をもつため、安価で多様な表面に貼付可能なセルフパワーデバイス電源として期待されている[1]。トライボ発電素子の出力向上に向け、表面電荷増加のための材料組み合わせや広大な界面積構造の設計に関する研究が多く行われている。しかし、材料や構造の最適化による発電量の増加は限界があるため新たな戦略が必要である。トライボ発電は表面電荷を持つ電極の移動により電極間に時間変動電界が発生する[2]。それによって電極間に形成された時間変動電磁場が空間に広がることで、エネルギー漏洩が発生する。本研究では、トライボ発電素子の出力電力向上に向け、トライボ発電中に発生する漏洩時間変動電磁場を回収する方法を提案し実証した。