2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.11 ナノ領域光科学・近接場光学(旧3.12)

[21p-A404-1~17] 3.11 ナノ領域光科学・近接場光学(旧3.12)

2022年9月21日(水) 13:00 〜 17:45 A404 (A404)

久保 敦(筑波大)、伊藤 治彦(東工大)、内山 和治(山梨大)

14:00 〜 14:15

[21p-A404-5] 固体系TTA-UCにおけるプラズモニックホットスポットの増強効果

段吉 宇大1、原田 直幸1、中野 健央3,4、楊井 伸浩1,2,4、藤川 茂紀1,2,3,4、君塚 信夫1,2,4 (1.九大院工、2.九大CMS、3.九大WPI-I2CNER、4.九大K-NETs)

キーワード:ブロックポリマー、大面積プラズモニックナノ界面、固体系TTA-UC

金属ナノ粒子がナノギャップ距離を介して近接すると 、粒子近傍の電磁場が局在型表面プラズモン共鳴効果によって著しく増強される“ホットスポット”が形成されることが知られている。ホットスポットにおいては、色素分子の吸収や発光の大幅な増幅効果が期待される。そこで本研究では、ブロックコポリマーの自発的ナノ相分離構造を鋳型として、高密度なホットスポットを有する大面積プラズモニック金ナノギャップアレイを作製し、このAuNAを光増強界面とする励起三重項消滅に基づく固体系フォトンアップコンバージョン(TTA-UC)の増幅を試みた。ドナー分子ならびにアクセプター分子からなる色素膜をAuNAのナノギャップ中に導入し、そのTTA-UC挙動を評価した。当日は、AuNAの粒径やギャップサイズがTTA-UC挙動に与える影響について報告する。