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[22p-C201-1] Frequency-Domain Antiferromagnetic Resonance Spectroscopy Using a Continuously Tunable Light Source in the Terahertz Region
Keywords:Terahertz, Magnetic Resonance, Antiferromagnetism
酸化ニッケル(NiO)は、ネール温度TN=525 Kの典型的な容易面型反強磁性体として知られている。その反強磁性状態はしばしば標準的な2副格子モデルによって議論されるが、過去に報告された複数の反強磁性共鳴モードとは整合しない 。磁気構造を微視的な観点から理解する上で、反強磁性共鳴モードの磁場依存性は有用な手掛かりとなる。しかし、容易面型反強磁性体の反強磁性共鳴モードは通常、低磁場領域でほとんど磁場依存性を示さないため、従来の磁場掃引方式による測定は困難であった。本研究では、NiOの1 THz付近に観測される反強磁性モードの磁場依存性を異なる3つの磁場方向について得ることに成功したので報告する