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[23p-B203-6] バルクp+-MoS2/h-BN/バルクp+-MoS2トンネル接合における負性微分抵抗の観測
キーワード:共鳴トンネル、TMD、負性微分抵抗
本研究では、膜厚14 nm、28 nmのp+-MoS2を用いてp+-MoS2 /数層h-BN /p+-MoS2 のトンネル接合デバイスを作製し、共鳴トンネルおよび負性微分抵抗(NDR)の観測に成功した。 NDRは価電子帯 Γ 点に存在するバンド間のギャップの位置で現れており、Γ 点から Γ 点への波数保存した共鳴トンネルが起きていることが示唆される。本研究は、メカニカル劈開で容易に入手できるバルクのp+-MoS2を使用し、かつp+-MoS2間のツイスト角度を制御する必要がないという点で、デバイス応用上有利であると考えられる。