2022年第83回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

FS フォーカストセッション「AIエレクトロニクス」 » FS.1 フォーカストセッション「AIエレクトロニクス」

[23p-M206-1~13] FS.1 フォーカストセッション「AIエレクトロニクス」

2022年9月23日(金) 13:30 〜 17:00 M206 (マルチメディアホール)

高木 信一(東大)、佐藤 昇男(NTT)、堀尾 喜彦(東北大)

14:00 〜 14:15

[23p-M206-3] スピン波の非線形干渉を利用したリザバーコンピューティングの実証

〇(P)並木 航1、西岡 大貴1,2、山口 優1,2、土屋 敬志1、樋口 透2、寺部 一弥1 (1.物材機構、2.東理大)

キーワード:リザバーコンピューティング、スピン波、非線形干渉

均質媒体中を伝搬するスピン波の非線形干渉は、リザバーとしての非線形性や短期記憶性を示し、多端子検出による高次元化も容易であることが理論的に示されている。本講演では、イットリウム鉄ガーネット単結晶を用いて、初めてこれを実験的に明らかにしたので報告する。リザバーコンピューティングシステムとしての性能を測るために、ベンチマークタスクであるNARMA2モデルの出力予測と、記憶容量評価を行ったところ、最も大きな記憶容量をもつ測定条件での予測誤差は大きかった。これは、記憶容量とトレードオフの関係にある非線形性がより支配的だったことを示唆している。講演では、非線形に関するカオス解析の結果についても議論する。