2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.7 医用工学・バイオチップ

[23a-E105-1~11] 12.7 医用工学・バイオチップ

2022年3月23日(水) 09:00 〜 12:00 E105 (E105)

木野 久志(東北大)、谷井 孝至(早大)

11:15 〜 11:30

[23a-E105-9] 薄膜型マイクロ流体デバイスを用いた神経細胞モジュール間の結合指向性制御

〇門間 信明1,2、山本 英明1,2,3、竹室 汰貴2,4、守谷 哲2、藤本 ありさ2,3、本田 渉1、平野 愛弓1,2,3,4、佐藤 茂雄1,2,3 (1.東北大工、2.東北大通研、3.東北大院工、4.東北大院医工)

キーワード:マイクロ流体デバイス、培養神経回路、細胞パターニング

神経細胞間の結合構造と発現する機能の関係を調べるためのモデル系として,生体脳よりも制御性が高く計測が容易な分散培養系が注目されている.これまでに,マイクロ加工基板や薄膜型マイクロ流体デバイスを用いた細胞パターニングにより,生物の脳神経回路を特徴付けるモジュール構造をシャーレ内で再現し,ネットワークのモジュール性が神経発火パターンに及ぼす影響を調べてきた.しかし,これまでの実験ではモジュール間の結合が双方向的であり,モジュール間の結合指向性を制御することはできなかった.そこで本研究では,モジュール間を接続するマイクロチャネルにテーパー構造を持たせることで,「モジュール構造」と「結合指向性」という2つの特徴を両立させた培養系神経回路を構築し,発現した神経活動の複雑性に対する影響を調べたので,その結果を報告する.