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[23p-E104-1] 新型コロナウイルスの変異株RBDとACE2との複合体に関するMD-FMO連携計算による解析
キーワード:新型コロナウイルス、MD-FMO連携計算、相互作用解析
SARS-CoV-2は感染に関わる表面のSpikeタンパク質に変異が生じると、結合の標的とするヒトの細胞表面にあるアンジオテンシン転換酵素2 (ACE2)との相互作用が増加して感染力の増加に繋がる場合があり、分子論的な理解は重要です。今回、分子動力学(MD)シミュレーションによる多数の構造サンプルに対して一括してFMO計算を行う「MD-FMO連携アプローチ」を変異型のSpikeタンパク質とACE2複合体構造に適用し、フラグメント間相互作用エネルギー(IFIE)の統計的な評価を行いました。その結果、変異株と野生型では相互作用形態が一部変化していることがわかりました。