[24a-E205-1~11] 9.4 熱電変換

[24a-E205-4] ホットプレス法を用いたCa₃Si₄の作製と熱電特性の評価

〇高松 智寿¹、黒崎 洋輔²、籔内 真²、深谷 直人²、早川 純²、宮﨑 讓¹ (1.東北大学、2.日立研開)

キーワード：シリサイド、熱電材料

2元系シリサイド材料Ca₃Si₄は、六方晶の複雑な結晶構造を有することから低い格子熱伝導率が期待でき、高い無次元性能指数zTを示す優れた熱電材料になることが期待されている。しかし、単相試料の作製報告、そして熱電特性の温度依存性の報告はないため、我々は単相の無置換Ca₃Si₄の高密度焼結体を作製し、その熱電特性の温度依存性を明らかにすることを目的とした。CaH₂とSi粉末を原料としたホットプレス法により焼結体を作製を試みた結果、ほぼ単相の高密度なCa₃Si₄焼結体の作製に成功した。次に、熱電特性を調べた結果、熱伝導率は予想のとおり低かったが出力因子が低いためにzTの最大値は0.0021にとどまった。