2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[25p-E104-1~21] 8.2 プラズマ成膜・エッチング・表面処理

2022年3月25日(金) 13:00 〜 18:30 E104 (E104)

荻野 明久(静大)、針谷 達(豊橋技科大)

13:30 〜 13:45

[25p-E104-3] 低温原子層堆積法による窒化アルミニウムの試作と評価

〇(D)齋藤 健太郎1、吉田 一樹1、三浦 正範2、鹿又 健作2、有馬 ボシールアハンマド1、久保田 繁1、廣瀬 文彦1 (1.山形大院理工、2.山形大院有機)

キーワード:原子層堆積法、窒化アルミニウム

窒化アルミニウム(AlN)は、AlGaN/GaN 高電子移動度トランジスターのパッシベーション層として期待される。従来のAlN薄膜の製膜法は原子層堆積法(Atomic Layer Deposition)等であり、通常300 ℃以上の高温で行われる。パッシベーション層界面の固相拡散反応を防ぐために、成膜温度の低温化が求められるが、低温AlN ALDの詳細な報告は少ない。前回の学会では、我々はこのメカニズムの解明のために160 ℃でのAlN ALDの素反応のメカニズムを提案した。しかし、その薄膜の内部や基板との界面付近の化学組成や結晶状態の観察はできていなかった。本研究では、160 ℃の低温ALDで成膜したAlN膜の内部や界面の化学組成や結晶状態を、それぞれ二次イオン質量分析や断面透過電子顕微鏡画像で観察したので報告する。