2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

16 非晶質・微結晶 » 16.3 シリコン系太陽電池

[26p-F408-1~11] 16.3 シリコン系太陽電池

2022年3月26日(土) 13:30 〜 16:30 F408 (F408)

黒川 康良(名大)、松井 卓矢(産総研)

14:30 〜 14:45

[26p-F408-5] タンデム太陽電池のボトムセルに向けたIWO膜の成膜条件の検討

〇張 時雨1、西原 達平1、Lee Hyunju1,3、大下 祥雄2、小椋 厚志1,3 (1.明治大学、2.豊田工大、3.明大 MREL)

キーワード:IWO薄膜、透明導電膜、タンデム太陽電池

高効率化なタンデム太陽電池に使われるボトムセルとしての結晶Si太陽電池では、透明導電膜(TCO)に長波長領域(900-1200 nm)で高い透過率が要求される。特に裏面では良好な反射率を得るために比較的に厚い膜を使用する。一般的なTCOであるITO(数%の錫ドープ酸化インジウム)は、長波長領域で自由キャリア吸収(FCA)による光学損失が大きいため、代替材料が探索されている。In2O3にタングステンをドープしたIWO膜は、ITOと同等の抵抗率を維持したまま、長波長領域で高透過率を有するため、注目を集めている。本稿では、長波長領域におけるIWO膜の透過率に及ぼすO2/Ar流量比及び熱処理温度の影響について検討した。