2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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[15p-PA01-1~58] 10 スピントロニクス・マグネティクス(ポスター)

2023年3月15日(水) 13:30 〜 15:30 PA01 (ポスター)

13:30 〜 15:30

[15p-PA01-47] Co/Ru/Co 人工反強磁性体における磁気異方性への電界効果

久田 優一1、小森 祥央1、井村 敬一郎1、谷山 智康1 (1.名大理)

キーワード:界面マルチフェロイクス、人工反強磁性体、スピントロニクス

我々は最近、人工反強磁性体Nb/Co/Ru/Co/Nbと強誘電体Pb(Mg1/3Nb2/3)O3-PbTiO3(011) (PMN-PT)からなる界面マルチフェロイク構造において、磁気異方性とその電界効果が磁気結合定数Jに大きく依存することを見出し、報告した。具体的には、J << 0の場合、磁気弾性効果によりPMN-PT[011]に磁化容易軸をもつ一軸異方性の磁化容易軸方向が電界印加に伴って90°回転し、一方、J = 0近傍では磁化容易軸が45°面内で傾き、電界効果が消失する。この特異な磁気異方性の電界効果の起源を明らかにするために、今回我々は、J = 0付近での振る舞いをより詳細に調査したので報告する。