2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.10 フォトニック構造・現象(旧3.11)

[16p-A501-1~15] 3.10 フォトニック構造・現象(旧3.11)

2023年3月16日(木) 13:30 〜 17:45 A501 (6号館)

北村 恭子(京工繊大)、角倉 久史(NTT)、高橋 和(大阪公立大)

14:15 〜 14:30

[16p-A501-4] 異方性媒質中の光非エルミートスキン効果の励起の理論解析

〇(PC)養田 大騎1、森竹 勇斗2、高田 健太1,3、納富 雅也1,2,3 (1.NTT物性研、2.東工大、3.NTT NPC)

キーワード:フォトニック結晶、非エルミート系

近年盛んに研究されている非エルミート系における新しい物理現象の一つとして、非エルミートスキン効果(NHSE)がある。NHSEは系全体に広がるはずのバルクモードが端に局在するという非エルミート系特有の現象である。前回我々は利得・損失のある異方的な一様媒質において、全ての固有モードが指数関数的な局在を示すことを明らかにした。しかしながら、一般に非エルミート系においては固有モードそのものが励起できるかどうかは自明ではない。実験でNHSEを観測するためには系を励起する必要があるが、励起を行った際にどのようなモードが形成されるかという点はこれまで議論されていない。そこで我々はNHSEの起きる異方的媒質中の外部励起によって生成される定常解について解析を行ったのでその結果について報告する。