2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.3 絶縁膜技術

[16p-B508-1~17] 13.3 絶縁膜技術

2023年3月16日(木) 13:00 〜 17:45 B508 (2号館)

田岡 紀之(名大)、山本 芳樹(ルネサスエレクトロニクス)

13:30 〜 13:45

[16p-B508-2] 最初の電界印加によって誘起されるHf0.5Zr0.5O2薄膜の伝導特性の変化および強誘電化

森田 行則1、女屋 崇2、浅沼 周太郎1、太田 裕之1、右田 真司1 (1.産総研、2.東大)

キーワード:強誘電体、HfO2、ZrO2

Hf0.5Zr0.5O2 (HZO)薄膜キャパシタに対する最初の電界印加による伝導特性の変化、および強誘電性の発現に関して述べる。強誘電体メモリの実用化のためには、書き込み―消去の電界印加サイクルにおける強誘電特性の時間耐久性が重要である。HfO2系の強誘電体薄膜においては、数百〜数千サイクルの電圧印加で残留分極が増加するwake-up、およびサイクルを更に増加させた際に残留分極量が減少する疲労現象が指摘されていた。今回は、多数サイクル印可後の現象とは異なる、最初の1回の電界印加による変化に着目した。