2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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[17p-A304-1~8] イオンビーム分析の最新動向

2023年3月17日(金) 14:00 〜 17:10 A304 (6号館)

土田 秀次(京大)、鈴木 拓(物材機構)

15:05 〜 15:20

[17p-A304-4] 集束イオンビーム分析技術による時分割捕集された大気中微粒子試料の特徴量解析

加田 渉1、臼井 洸貴1、菊池 涼太1、張 錦汕1、熊谷 貴美代2、田子 博2、佐藤 隆博3、石井 保行3、花泉 修1 (1.群馬大、2.群馬県衛生環境研究所、3.量研)

キーワード:PIXE、大気中微粒子、集束イオンビーム

越境大気汚染の起源推定を含め、大気中微粒子(PM)の濃度や元素組成は、大気環境の精密な評価の上で重要な指標となる。他方で、 本邦において単位時間あたりに捕集されるPM濃度は一般的に極めて微量であり、既存分析技術においてその組成情報の分析は容易ではない。これに対して我々は、集束イオンビーム分析技術の活用を提案し、単位時間ごとに時分割捕集されたPM捕集フィルタ個別の元素組成やその化学形態情報の取得を実現してきた。本研究では、特定の大気環境イベント中に一般大気から捕集されたPM試料に対して, 各種の集束イオンビーム分析技術による評価を行い、その特徴量の解析を試行した。実験結果より、集束イオンビームの応用により、大気中微粒子集団から多様な特徴量の抽出が効果的に可能であることが明らかとなった。