2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

16 非晶質・微結晶 » 16.3 シリコン系太陽電池

[17p-A403-1~17] 16.3 シリコン系太陽電池

2023年3月17日(金) 13:00 〜 17:45 A403 (6号館)

石河 泰明(青学大)、大平 圭介(北陸先端大)、新倉 ちさと(NIMS)

16:45 〜 17:00

[17p-A403-14] TiOx/SiOy/結晶Siヘテロ構造におけるAl成膜後のパッシベーション性能に及ぼすLiF層の効果

深谷 昌平1、後藤 和泰1、松井 卓矢2、齋 均2、黒川 康良1、宇佐美 徳隆1 (1.名大院工、2.産総研 GZR)

キーワード:太陽電池、酸化チタン

高性能・低コストの結晶シリコン(c-Si)ヘテロ接合型太陽電池の実現に向けて、原子層堆積(ALD)法により成膜した酸化チタン(TiOx)をキャリア選択層として用いることが注目されているが、TiOx上にアルミニウム(Al)電極を形成することでc-Siのパッシベーション性能が大幅に低下するという課題がある。これは、TiOx/Al界面での酸化還元反応によるAl酸化物の形成やAlのTiOxやSiへの拡散などが考えられるが、その詳細については明らかになっていない。また、パッシベーション性能低下を抑制する手法としてTiOxとAlの間に極薄のフッ化リチウム(LiF)層の導入があるが、LiF層によるパッシベーション機構に関する研究は十分とはいえず、更なる調査が必要である。よって本研究ではLiFとTiOxを様々な順番で成膜した後Al電極を形成することで、Al成膜によるパッシベーション性能への影響を検討した。