2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

11 超伝導 » 11.1 基礎物性

[17p-D209-1~8] 11.1 基礎物性

2023年3月17日(金) 13:30 〜 15:45 D209 (11号館)

八巻 和宏(宇都宮大)、掛谷 一弘(京大)

14:15 〜 14:30

[17p-D209-4] フラクタル構造を有する超伝導ナノ複合体の巨視的位相コヒーレンス形成と磁束構造

中明 育1、櫻井 敬博1、太田 仁1、瀬戸 雄介2、大井 修一3、立木 実3、有沢 俊一3、内野 隆司1 (1.神戸大学、2.大阪公立大学、3.NIMS)

キーワード:近接効果、フラクタル分布

近年、我々の研究グループは、MgとB2O3の反応により、フラクタル構造を有する Mg (金属) / MgO (絶縁体) / MgB2 (超伝導体) ナノ複合体が合成可能であることを報告した。この複合体は、MgB2が体積分率で16 %程度とパーコレーション閾値以下であっても、バルク的超伝導を示すことが分かった。本研究では、磁束量子化挙動及び電流分布の解析を行い、このナノ複合体の常伝導相が超伝導状態にあることを実験的に示した。