2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 有機半導体デバイスの現在・過去・未来:光電変換を中心として

[17p-E402-1~9] 有機半導体デバイスの現在・過去・未来:光電変換を中心として

2023年3月17日(金) 13:30 〜 18:15 E402 (12号館)

尾坂 格(広島大)、伊澤 誠一郎(分子研)、大北 英生(京大)

14:00 〜 14:30

[17p-E402-2] 有機半導体の伝導帯バンド構造の実測と伝導機構の解明

吉田 弘幸1,2 (1.千葉大院工、2.千葉大MCRC)

キーワード:有機半導体、バンド構造、ポーラロン

有機半導体の電子伝導機構を解明するには、伝導帯のエネルギーバンド構造(エネルギーと波数の分散関係)は不可欠な情報である。我々は、波数分解能をもつ角度分解低エネルギー逆光電子分光法を開発し、ペンタセンについて世界初の有機半導体の伝導帯バンド構造の観測に成功した。測定したバンド構造を基に初めてポーラロン形成を実証するなど電子伝導を決定する電子-フォノン相互作用を明らかにしつつある。