The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[IX-29-21_24] 栄養・飼養(Ⅸ-午後)

Fri. Mar 29, 2019 2:00 PM - 2:40 PM 第IX会場 (8号館8502講義室)

Chairman:Takamitsu Tsukahara(Kyoto Institute of Nutrition & Pathology)

2:30 PM - 2:40 PM

[IX29-24] GT-S液の飲水投与がブロイラーの生産性及び糞の臭気に及ぼす影響

Tatsuda Ken1, Iwamoto Eiji1, Masaki Tatsunori1, Toyama Masanao2, Kato Eiichi3 (1.Hyogo Pref. Agri. Inst., 2.Canasia Japan Ltd., 3.Environmental Science Development Ltd.)

GT-S液は天然由来の機能性資材であり,植物と土壌菌群で構成される環境浄化剤である.多種のアミノ酸やミネラルが含まれ,消臭効果も報告されている.本研究では,GT-S液がブロイラーの発育及び糞の臭気に及ぼす影響を調査することを目的とした.ブロイラー初生雛102羽を34羽づつ3区分(GT-S液25倍希釈飲水区,同50倍希釈飲水区及び対照区)に分け,開放鶏舎で7週齢までケージ飼育した.健康状態,体重,飼料摂取量,解体成績,肉質(脂肪酸組成及びアミノ酸含量),経済性(飼料費)及び糞の臭気を調査した.いずれの区においても発育性に問題はなく,健康状態は良好であった.雌雄平均体重は25倍区及び50倍区が対照区に対して有意に重かった.飼料要求率及びプロダクションスコアは,25倍区及び50倍区が対照区よりも優れる傾向にあった.正肉歩留まりにはGT-S液の影響はみられなかった.各脂肪酸組成及び総アミノ酸含量は各区間に有意差は認められなかった.正肉100g当たり飼料費は,25倍区及び50倍区が対照区よりもそれぞれ0.5円及び1.7円少なかった.25倍区及び50倍区は,ほとんどの測定回において糞の臭気強度が対照区よりも有意に低かった.以上のことから,GT-S液の飲水投与により,ブロイラーの増体性が改善され,糞の臭気が低減する可能性があることが示唆された.