The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[V-29-04_05] 繁殖・生殖工学(V-午前)

Fri. Mar 29, 2019 9:30 AM - 9:50 AM 第V会場 (8号館8401講義室)

Chairman:Minoru Sakaguchi(Kitasato University School of Veterinary Medecine)

9:30 AM - 9:40 AM

[V29-04] 低産次において不受胎を繰り返した黒毛和種繁殖雌牛の受胎率の追跡調査

Tanimura Kanta1, Uematsu Mizuho2, Kitahara Go1, Osawa Takeshi1, Sasaki Yosuke1 (1.Univ. of Miyazaki, 2.Miyazaki Agricultural Mutual Aid Association)

【目的】黒毛和種牛繁殖農場において,農場の平均受胎率を阻害する要因として不受胎を繰り返す雌牛の存在が挙げられる.本研究では,低産次において不受胎を繰り返した黒毛和種繁殖雌牛の受胎率を追跡調査することを目的とした.【方法】本研究は宮崎県に所在する黒毛和種牛繁殖農場764農場を対象として,2005年から2014年の149,839交配記録を分析に用いた.0産次における受胎次交配回数(CAI)の影響の推移を調べるために,0産次CAIと1-4産次の初回交配時における受胎率との関連性を調べた.同様に1産次CAIと2-5産の受胎率,2産次CAIと3-6産の受胎率の関連性を調べた.統計分析として混合効果ロジスティック回帰分析を用いた.【結果】0産次CAIでは,0産次CAI が4回以上の母牛は0産次CAIが 1回の母牛よりも1産次の受胎率が低かった(P<0.05)が,2-4産次の受胎率とは関連性がみられなかった.1産次CAIでは,1産次CAIが3回以上の母牛は1産次CAIが 1回の母牛よりも2-3産次の受胎率が低かった(P<0.05)が,4-5産次の受胎率とは関連性がみられなかった.2産次CAIでは,2産次CAIが4回以上の母牛は2産次CAI が1回の母牛よりも3-6産次の全ての受胎率が低かった(P<0.05).本研究の結果により,産次が進むにつれてCAIのその後の影響は大きくなることが分かった.