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[VI29-04] 非線形モデルを使用したホルスタイン雌牛の成長曲線の推定
【目的】本研究では,ホルスタイン雌牛の標準発育値を調査するため,非線形モデルを使用して成長曲線を推定した.【方法】データは,全国の酪農家および畜産試験場等で収集された体重,体高(き甲部),腰角幅,尻長および胸囲の測尺記録である.分析に使用した雌牛は1992年から2018年の期間に誕生した7,496頭であり,生後0ヵ月齢から72ヵ月齢までの測尺記録数は82,509記録(腰角幅)から139,067記録(体重)の範囲で差異がある.成長曲線は,Logistic,Brody(BR),Von Bertalanffy(VB),GompertzおよびRichards(RC)の5種類のモデルにより推定された.パラメータの推定は,いずれもSASのNLINプロシジャで行い,モデルの適合性は,平均平方誤差(MSE)と赤池の情報量規準(AIC)を指標にした.【結果】成熟値は,体重で704から841kg,体高で149から152cm,腰角幅で56.7から60.6cm,尻長で58.0から60.6cmおよび胸囲で209から216cmの範囲にあった.成熟速度は,体重で0.05から0.17,体高で0.09から0.15,腰角幅で0.07から0.15,尻長と胸囲で0.09から0.15の範囲にあった.MSEとAICから判断して,適合性が比較的優れたモデルは,体重においてRCとVB,その他の形質においてRCとBRであった.