The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[XIV-29-07_09] 畜産物利用(XIV-午前)

Fri. Mar 29, 2019 10:00 AM - 10:30 AM 第XIV会場 (8号館百周年記念ホール)

Chairman:Masaru Nomura

10:10 AM - 10:20 AM

[XIV29-08] 乳業用乳酸菌由来オリゴDNAによるCXCL5誘導作用

Zayadorj Tsendayush1, Ambe Nobuhiro2, Yamamoto Yoshinari3, Ogita Tasuku4, Shimosato Takeshi5 (1.Fac. Agri., Shinshu Univ., 2.Grad.Sch.Sci.Tech., Shinshu Univ., 3.Grad.Sch.Biosphere Sci., Hiroshima Univ., 4.IBS., Shinshu Univ., 5.CFMD., Shinshu Univ.)

【目的】微生物由来のオリゴDNA(ODN)は免疫調節作用を有する核酸分子として知られる.なかでもCpG-ODNはToll様受容体(TLR)9に認識されることでケモカイン産生の誘導,アポトーシス誘導,抗アレルギー効果といった様々な生理機能を発揮する.これまでに我々は,プロトタイプのCpG-ODNと比較して,強力な免疫増強作用を示すStrong CpG-ODN(MsST)を乳酸菌ゲノムより同定し,多角的な解析を行ってきた.そこで本発表では,MsSTによるCXCL5誘導解析の結果について報告する.
【方法】C57BL/6(6-8週齢, ♂)マウスより脾臓細胞を調製し,免疫機能性の異なる4種のODN(Control ODN:ODN 1612, Prototype ODN:ODN 1555, MsST, inhibitory ODN:H154)および100ngのLPSで処理した.培養6時間後,Cxcl5発現レベルを定量的PCR法により測定した.また培養72時間後の細胞上清におけるCXCL5タンパク質発現量について,ELISA法により測定した.
【結果】MsST処理した脾臓細胞では対照群と比較してCxcl5発現量が有意に増加したが,H154でTLR9を阻害することによってCxcl5発現増加が有意に抑制された.また培養72時間後において,培養上清中のCXCL5タンパク質発現量が有意に増加した.