The 126th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

2. 遺伝・育種

遺伝・育種

Thu. Sep 19, 2019 9:30 AM - 10:50 AM 第III会場 (2番講義室)

座長:佐々木 修(農研機構畜産部門)、美川 智(農研機構畜産部門)

9:50 AM - 10:00 AM

[III-19-03] 豚の発育において累積気温が1日平均増体重に与える影響

*原 ひと美1、小川 伸一郎1、大西 知佳2、石井 和雄3、上本 吉伸1、佐藤 正寛1 (1. 東北大院農、2. 家畜改良セ宮崎、3. 農研機構畜産部門)

【目的】豚の30 kgおよび105 kgの到達日齢を3つに分け(前期,中期および後期),それぞれの累積気温が1日平均増体重(DG)に与える影響について検討した.【方法】家畜改良センター宮崎牧場において2009年から2018年の間に出生したデュロック種(ユメサクラエース)3,634頭のうち,105 kg到達日齢が平均±3標準偏差以内の3,295頭に関するDGの記録および12,054頭分の血統情報を用いた.気温データは同牧場の最近傍に位置する宮崎県小林地点のアメダスにおける日最高気温の観測値を気象庁ホームページより取得した.母数効果として性,年,検定終了時体重(1次)に加え,季節または月,前期,中期または後期における日最高気温の累積平均を含む5つのモデルを用いた.気温の効果は2次の共変量とした.【結果】遺伝率は,季節または月を用いたモデルで0.42および0.45と推定されたのに対し,日最高気温の累積平均を用いたモデルでは0.61から0.62の値が推定された.異なるモデル間における推定育種価の相関は0.97以上であった.DGに対する日最高気温の累積平均の影響は,前期に比べ,中期以降のほうが大きくなった.