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[IV-18-13] ウシ子宮内膜上皮細胞におけるOTRおよびPGRの遺伝子発現
【目的】黄体の退行は,子宮内膜上皮細胞におけるオキシトシンレセプター(OTR)の急激な発現上昇が引き金となって誘起されると考えられているが,その制御機構はいまだ不明な点が多く残されている.そこで本研究ではOTRとP4レセプター(PGR)の関係に着目し,培養ウシ子宮内膜上皮細胞(BEE)におけるそれぞれの遺伝子発現を解析した.【方法】培地にE2(100nM),P4(1mM)またはⅠ型IFN(IFNa,100IU/ml)をそれぞれ添加し,BEEのOTRおよびPGRの発現に対する影響をqPCRによって調べた.ついで,P4長期暴露の効果を調べるため,培地にP4(1μM)を添加し6,12および18日培養後のOTRおよびPGRの発現を調べた.【結果および考察】E2添加区では培養24hでOTRおよびPGRの発現が対照区と比較して有意に高い値を示した(P<0.05).しかし,P4およびⅠ型IFNの影響は認められなかった.P4長期暴露では,培養BEEのOTR発現がP4添加後18日において12日と比較して有意に高い値を示した.また,PGRの発現は12および18日において有意に低い値を示した(P<0.05).これらの結果は,本BEE培養系においてOTRおよびPGRの発現が生体のステロイドホルモンに対する反応と同様に再現され,P4長期暴露によってその関係に相関がある可能性が示唆された.