The 126th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境

Thu. Sep 19, 2019 9:30 AM - 11:30 AM 第IV会場 (4番講義室)

座長:竹田 謙一(信州大)、長谷川 輝明(千葉県畜産総合研究セ)、青山 真人 (宇大農)

9:40 AM - 9:50 AM

[IV-19-02] 増体管理システムで飼養管理されている肥育豚の摂食行動

*青山 真人1、布川 祐太1、笹木 俊2 (1. 宇大農、2. 栃木畜酪研セ)

【背景と目的】養豚において,個体ごとの摂食行動を記録するシステムが開発されているが,このシステムでは,多くの場合,一度に摂食できる個体は一つの群で1頭のみである.本研究では,このシステムにおいて飼養されている肥育豚の摂食行動を解析した.【材料と方法】Nedap社の「Pig Performance Testing」(以下PPT)において飼養管理されている肥育豚(LWD,75~169日齢)2群(グループ1およびグループ2とする:各13頭と12頭)を使用した.試験を行なった89日間を第一期~第四期(それぞれ,導入から1~5日,29~33日,57~61日,84~88日)に分け,PPT訪問のパターンおよび 訪問1回あたりの摂食量について検討した.【結果と考察】第一期には,PPT訪問全体の50%が8:00~17:00に観察された.第二期においては特に頻繁に訪問している時間帯は見られなかったが,第三~四期においては再び8:00~17:00に訪問が多く観察できた.一方,個体ごとに検討すると,逆に全体の訪問が少ない時間帯に頻繁に訪問している個体も存在した.

個々のPPT訪問について検討すると,第一~二期には1回の訪問で20~200 gあるいは600 g以上の摂食も比較的多く観察されたのに対して,第三期以降は,1回の訪問で摂食する量は20 g未満あるいは400~600 gのいずれかに集中していた.