The 126th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境

Thu. Sep 19, 2019 9:30 AM - 11:30 AM 第IV会場 (4番講義室)

座長:竹田 謙一(信州大)、長谷川 輝明(千葉県畜産総合研究セ)、青山 真人 (宇大農)

9:50 AM - 10:00 AM

[IV-19-03] 画像情報を用いた黒毛和牛種の乗駕行動の検知に関する検討

*川野 百合子1、河田 宗士1、 沖本 祐典1、中野 鐵兵1,2、赤羽 誠1,2、近藤 育海3、山崎 稜汰3、日下 裕美3、坂口 実3、小川 哲司1 (1. 早大理工、2. 知能フレームワーク研、3. 北里大獣)

【目的】発情している牛に見られる典型的な行動である乗駕行動(スタンディングおよびマウンティング)を画像から検知する方法について検討を行った.本報告では,複数の機械学習手法で乗駕行動検知モデルを構築し,その性能を比較した.【方法】少量の学習データでも頑健に高い検知性能を達成するため,特徴抽出器と識別器を独立に構築する.特徴抽出器は大規模画像データを用いて構築した畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を少量の牛画像データを用いてfine-tuneして得た.この時,牛2頭が接近している領域を切り出して特徴抽出器の入力とし,その中間層出力を特徴量として後段の識別器に入力する.平常時と乗駕行動の識別器として,多層パーセプトロン(MLP),サポートベクタマシン(SVM),k近傍法(kNN)を構築し,識別性能を比較した.12頭分の発情計17回分の映像から,平常画像200枚,乗駕画像200枚を学習に,それとは異なる平常画像50枚,乗駕画像50枚を用いて評価した.また, 画像が暗く識別が難しいことが予想されるため, 特徴抽出器に入れる前に色調補正を施した.【結果】学習に用いることができる画像の量が少量の場合,自由度の高いMLPは有効でない一方,SVMやkNNは良好な性能を達成した.2頭の牛が接近している領域の切り出しが正確であれば,陽性判定率0.92,感度0.98と高い検知性能が得られることがわかった.