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[IV-19-08] バイオガス中の硫化水素を酸化する細菌について
【目的】バイオガスをエネルギー利用する際,バイオガス中の硫化水素は燃焼時に亜硫酸ガスとなり,燃焼機器を腐食するため脱硫する必要がある.脱硫方法については微生物による生物脱硫が実用化されているが,その詳細な情報は十分ではないことから,硫黄酸化細菌を調査対象とした.【方法】バイオガス脱硫において析出した硫黄を採取し,培養と分子生態(PCR-DGGE:16S-rDNA)を試みた.【結果】気相を生物脱硫環境のガスを導通した培養においてのみコロニー形成が認められ,Sulfurimonas denitrificans選択培地上に出現した細菌は,Halothiobacillus neopolitanus (98%:1409/1436) に高い相同性であった.硫黄粒子試料からのPCR-DGGEでも,Halothiobacillus neopolitanus (100%:160/160)のDNAバンドが検出された.