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[V-19-04] カーフスターターへのクラフトパルプ配合が子牛のグルカゴン様ペプチド2分泌に及ぼす影響
【目的】消化管上皮発達を促進させるグルカゴン様ペプチド2(GLP-2)は,可消化繊維摂取により分泌が促進される.本試験は,可消化繊維含量の高いクラフトパルプ(KP)のカーフスターター(CS)への配合が,血漿GLP-2濃度に及ぼす影響を検討した.【方法】ホルスタイン雌子牛25頭を供試し,代用乳を1日2回等分給与し,7週齢で離乳させた.KPを乾物中0%(CON区)あるいは12.3%(KP区)含むCSを1週齢時から自由採食させる2処理区を設けた.乾草は1週齢から自由採食させた.CON区およびKP区のCS中NDF含量はそれぞれ16.4および 22.6 %となるように原料を調整した.4,14,21,35,49,70および91日齢に採血し,血漿GLP-2濃度を測定した.【結果】代用乳およびCSの乾物摂取量(DMI)は処理区間に差は見られなかったが, 乾草のDMIはKP区でCON区と比較し低く推移した.一方で,NDF摂取量は56日齢から84日齢にかけて,KP区がCON区と比較し高値を示した.体重および日増体は処理区間に差は見られなかった.血漿GLP-2濃度は,KP区がCON区と比較し高値を示した.これらのことから,CSへのKP配合は,NDF摂取量を増加させ,これがGLP-2分泌を促進させる可能性が示された.