The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

1. 栄養・飼養

1. Nutrition/Feed science

[P1-02] ツマジロクサヨトウ侵入に対応する栄養成長期の飼料用トウモロコシの収穫・サイレージ調製試験

〇Hayashi Masayuki1, Naoki Kato1, Ikuo Hattori2 (1.Kyushu Okinawa Agricultural Research Center, NARO, 2.Kyushu Okinawa Agricultural Research Center, NARO (Present: Tokai Univ.))

【目的】飼料用トウモロコシにツマジロクサヨトウ発生が確認された場合、防除のための薬剤散布が困難な状況においては即時収穫が推奨されている。本研究では未熟なトウモロコシのサイレージ化の可能性を検討するため、栄養成長期であり効果的な薬剤散布が困難であると考えられる草高100~150 cm程度の飼料用トウモロコシを用いて、実規模で収穫及びサイレージ化を試みた。【方法】草高100~150 cm程度の飼料用トウモロコシをフォレージハーベスタで収穫し細断型ロールベーラで梱包した。梱包後のロールベールを約40日後に開封し発酵品質及び飼料成分分析の評価を行った。【結果】梱包圧を最大に、ネット巻き数を3倍に設定することでロール成型は可能であったが、大量の排汁が発生し成型室への材料草投入に支障が生じ人力での投入作業が必要となった。また、ロールベーラへの搭載時にはロールグラブによる持ち上げが必要であった。梱包約40日後の発酵品質には問題はなかったが、乳熟期のサイレージと比較して粗蛋白質が高くTDNが低かった。また、硝酸態窒素が1,000 ppm程度と高めの値を示した。【考察】草高100~150 cm程度のトウモロコシの場合、サイレージ化は可能であるが作業性が低下するため細断型ロールベール体系は適しているとは言えない。また、サイレージを給与する際には硝酸態窒素に注意が必要な場合があると考えられる。