The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

1. 栄養・飼養

1. Nutrition/Feed science

[P1-54] 国産子実トウモロコシ給与が肉用鶏の生産性および肉質に及ぼす影響

〇Makiko Odaka1, Fumika Hara2, Haruhiko Otu2, Makoto Yamazaki2 (1.Fukuoka Agriculture and Forestry Research Center, 2.Institute of Livestock and Grassland Science, NARO)

【目的】輸入穀物の価格が高止まりのなか、安定的な養鶏経営には国産飼料の活用が重要と考えられる。そこで、海外産および国産の子実トウモロコシ、国産子実トウモロコシサイレージを肉用鶏に給与し、生産性と肉質に及ぼす影響を検証した。
【方法】海外産子実トウモロコシ主体飼料(AC飼料)、国産子実トウモロコシ主体飼料(DC飼料)、国産子実トウモロコシサイレージ主体飼料(DCS飼料)を2週齢のブロイラーに3週間給与し、飼養成績、解体成績、鶏肉の肉質分析(①物性:肉色②脂質過酸化度(T-BARs)③遊離アミノ酸濃度④味覚センサーによる分析:うま味)で評価した。
【結果】増体量は、DCS飼料を給与するとDC飼料に比べて有意に高くなった。また、DC飼料を給与するとAC飼料と比較して、ムネ肉の割合が有意に減少した。肉色は、DC飼料を給与するとDCS飼料より明るく、DCS飼料を給与するとAC飼料と比較して黄色みが強くなった。T-BARs値は、DCS飼料を給与するとDC飼料より高くなった。給与飼料によって一部の遊離アミノ酸濃度に違いがみられたが、うま味に関係するアミノ酸や味覚センサーでのうま味推定値は変わらなかった。以上より、海外産、国産子実トウモロコシ、国産子実トウモロコシサイレージのブロイラーへの給与は、生産性・肉質に異なる影響を示し、サイレージ化は生産性を高めることが示唆された。