The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

2. 遺伝・育種

2. Genetics/Breeding

[P2-08] 交雑種一産取りメス牛の血中ビタミンA濃度と画像解析ならびに枝肉格付成績との関連性

〇Shoko Sato1, Mika Honda2, Keigo Kuchida1 (1.Obihiro Univ., 2.Nobels)

【目的】(株)ノベルズが生産する交雑種一産取りメス牛は肥育期間中に血中ビタミンA濃度を測定している。本研究では、血中ビタミンA濃度が画像解析形質および枝肉格付成績に影響がみられるか調査した。【方法】2017年1月から2019年12月にと畜された交雑種一産取りメス牛1,819頭の枝肉格付成績と肥育5か月時の血中ビタミンA濃度を用いた。統計解析は、枝肉重量、BMSNoなどの枝肉格付形質7形質ならびに脂肪面積割合、新細かさ指数などの画像解析形質6形質を対象とした。主効果をと畜年(4水準)、と畜月齢区分(7水準)、と畜季節(4水準)、肥育開始5か月経過時血中ビタミンA濃度区分(3水準)としGLMプロシージャを用いて分散分析をおこなった。【結果】と畜年は、皮下脂肪厚、ロース芯複雑度を除く枝肉格付形質および画像解析形質において有意に影響していた(P<0.05)。血中ビタミンA濃度は、枝肉重量、胸最長筋面積、皮下脂肪の厚さ、歩留基準値において有意に影響した(P<0.05)。と畜季節は細かさ指数、新細かさ指数、皮下脂肪厚、歩留基準値において有意に影響していた(P<0.05)。と畜年ごとの枝肉重量の推定値において、2017年から2019年までに13kg増加しているなど枝肉格付成績において改善がなされていることと、血中ビタミンA濃度は枝肉格付にかかわる形質の大部分に影響を及ぼしていることが示された。