The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

3. 繁殖・生殖工学

3. Reproduction/Reproductive technology

[P3-32] ウシES細胞の樹立培養(Bogliotti et al.,2018)を応用したウシiPS細胞の作出

〇Yuto Kita1, Yuka Nishimura1, Masayuki Kobayashi1 (1.Akita Prefectural University)

マウス体細胞に山中4因子(Oct4Sox2Klf4,c-Myc)を遺伝子導入することにより,マウス iPS細胞を樹立することができる。本研究室では,ウシ6転写因子(OCT4SOX2KLF4c-MYCNANOGLIN28)発現iPS細胞誘導ベクターを初代ウシ線維芽細胞に遺伝子導入することにより,種々のiPS細胞マーカーを発現する,不死化されたウシiPS細胞を作出することに成功した。しかし,マウスiPS細胞の培養条件(+KSR+LIF+2i)は,ウシiPS細胞の未分化状態維持に不適切であることが判明した。そこで本研究では,ウシES細胞の樹立培養(Bogliotti et al.,PNAS 2018)を改変した培養条件(+FCS+FGF2+IWR1(Wntシグナル阻害剤))を考案した。さらに,ウシ6転写因子発現ベクターと種々の遺伝子(転写因子,酵素等)を同時に初代ウシ線維芽細胞に遺伝子導入し,考案した培養条件により新たなウシiPS細胞の誘導を試みた。その結果,ヒトiPS細胞に酷似した扁平状コロニーを形成する,ウシiPS様細胞(2クローン)を単離することができた。